期間工がきついと言われる理由は？働くメリットについても紹介

 

期間工は未経験者でも比較的容易に採用され、稼ぎやすい仕事の一つです。一方できついという声も多く、1か月未満で辞めてしまう人もいます。

待遇の良さだけで期間工を選んでいいのか不安になる人は多いでしょう。

そこでこの記事では、期間工がきついと言われる理由について解説します。期間工として働くメリットも紹介するので、期間工に興味がある人はぜひ参考にしてください。

期間工とは

 

期間工とは、自動車工場や部品工場などでメーカーが直接雇用する契約社員です。

契約社員であるため雇用期間が定められており、期間工の場合は最長3年になっています。

メーカーによって仕事内容は異なりますが、例えば自動車メーカーなら自動車の組立や溶接などを担います。

未経験者でも採用されやすく、メーカーの寮に入れるため家賃や光熱費を抑えながら働ける仕事です。

期間工がきついと言われる理由

 

期間工がきついと言われる理由は5つあります。

・単純作業が多く苦痛に感じる場合がある
・肉体労働であるため体力的にきつい
・深夜の作業が発生する
・ラインを止めてしまうことへのプレッシャー
・寮生活が合わない可能性がある

工場勤務や肉体労働の経験がない人は、慣れるまではきついと感じる可能性は高いでしょう。

単純作業が多く苦痛に感じる場合がある

期間工の仕事内容は端的にいえばライン作業であり、同じ仕事の繰り返しです。

仕事を覚えて慣れるまでは気にならないかもしれませんが、ある程度慣れてくると単純作業が苦痛に感じる場合があります。

同じ作業をしていると時間が経つのが遅く感じることも、苦痛を感じる原因になります。

肉体労働であるため体力的にきつい

メーカーによって差はありますが、自動車工場ではエンジンなどの重量物を扱います。

重量物の持ち運びは体力的にきつく、人によっては腰を痛めてしまうこともあるでしょう。組立でボルトを打つ作業を任された場合、工具の多用により腱鞘炎になる人もいます。

期間工の経験者でも「肉体労働がきつい」との声は多く、未経験者にとってはなおさらきついでしょう。

また、立ち仕事が多いため休憩時間以外は休めないのも、きついと感じる要因の一つです。

深夜の作業が発生する

期間工の仕事は原則としてシフト制です。例えば2交替制のメーカーで働く場合、週ごとに日勤と夜勤を繰り返します。

深夜作業そのものは慣れればそこまできつくはありませんが、昼夜逆転により生活習慣が乱れやすくなります。

日勤・夜勤の繰り返しを続けていると、不眠症などの睡眠障害になる人もいるでしょう。

ラインを止めてしまうことへのプレッシャー

期間工が行うライン作業は、何かしらのトラブルや作業の遅れが発生するとラインを止めてしまうことになります。

ラインが止まると、工場の作業者全員に影響が出ます。

ミスの多い期間工には、厳しく注意する社員もいるでしょう。ラインを止められないプレッシャーが、工場での単純作業や肉体労働をよりきついと感じやすくなります。

寮生活が合わない可能性がある

期間工は各メーカーの寮に入ります。大半のメーカーでは個室のある寮を備えていますが、風呂・トイレ・キッチンなどの水回りは共用になっている場合があります。

水回りが共用の寮では、初対面の人と譲り合いながら生活しなければいけません。プライベートが確保されていたとしても、かなり気を遣います。

どうしても合う人・合わない人は出ますし、生活習慣の違いによる騒音も、個人差はありますが気になります。

期間工として働くメリット

 

きついと言われる期間工ですが、以下4つのメリットもあります。

・給与面で好待遇
・未経験でも就職できる
・正社員として登用される可能性がある
・光熱費や寮費が無料であることが多い

短期間でガッツリ稼ぎたい人には向いているでしょう。

給与面で好待遇

期間工は、他の契約社員と比べて待遇は良いです。月給だけでなく深夜手当などの各種手当が加わるため、月収30万円を超える場合もあります。

一定期間以上勤務すると、給与に加えて慰労金や報奨金も支給されます。

好待遇は仕事がきつく、短期間で辞めてしまう人が多いからともいえますが、短期間で稼ぎたい人にはピッタリの仕事です。

未経験でも就職できる

期間工の大半は未経験者です。メーカーも経験がないことを認識したうえで採用し、現場で安全に作業できるように研修・教育体制を整えています。

工場勤務の経験や資格が全くない人でも、やる気があって肉体労働に耐えられると判断されれば、採用される可能性は高いでしょう。

正社員として登用される可能性がある

期間工を採用するメーカーでは、正社員登用制度があります。毎年一定数を正社員として登用し、その人数を開示しているメーカーもあります。

正社員としての転職活動がうまくいかない人は、期間工からのステップアップを目指すのも一つの手でしょう。

光熱費や寮費が無料であることが多い

工場は比較的家賃の安い地方にありますが、アパート・マンションの家賃は決して安くはなく、月5万円前後かかります。

光熱費は一人暮らしでも月1万円前後はかかるため、住むだけで月6万円前後のコストは負担しなければいけません。

期間工ならメーカーが寮費や光熱費を負担して、無料であることが多いです。固定費が月6万円前後削減できるのでお金が貯まりやすく、趣味に気兼ねなくお金を使えるでしょう。

きつくない期間工求人の選び方

 

期間工は工場での立ち仕事になるため、ある程度きつい点は覚悟しなければいけません。

ただし、比較的きつくない期間工も存在します。以下3点を意識して探せば、比較的きつくない求人が選べるでしょう。

・軽作業が多い期間工求人を探す
・寮が綺麗目な求人を探す
・未経験者向けの求人を探す

軽作業が多い期間工求人を探す

期間工は肉体労働がきついイメージがありますが、部品メーカーなら比較的軽いものが多いです。

重量物が少ないメーカーの期間工を選べば、肉体労働による疲労は軽減できます。

肉体労働に自信がない人は、自動車部品や電子部品など、部品メーカーの期間工求人を探しましょう。

寮が綺麗目な求人を探す

業務時間外で快適に過ごすためにも、寮が綺麗なメーカーの期間工求人を探しましょう。

寮の外観や部屋の間取りは、各メーカーのサイトで確認できます。

共同生活が不安な人は、あえて寮が満室の工場を探して借り上げ寮にしてもらう手もあります。

借り上げ寮は一般的なアパート・マンションをメーカーが借り上げる方式であるため、一人暮らしと同様のプライバシーが確保できるでしょう。

未経験者向けの求人を探す

期間工はどのメーカーでも原則として未経験者歓迎ですが、その中でも未経験者向けの求人を探しましょう。

研修や現場での教育体制が整っているメーカーが望ましいです。

初めての工場勤務で不安に感じる人でも、相談しやすい職場なら安心して業務に取り組むことができます。